柏餅は東、ちまきは西?子供の日の食べ物事情

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子供の日

「子供の日って何食べたらいいんだっけ?」

そう思ってネットで検索してみたあなた、正解です。

実は、子供の日の食べ物には知れば知るほど「へぇ〜」と唸る面白いエピソードがたくさん隠れているんです。

目次

「柏餅とちまき」の東西戦争

子供の日の定番といえば「柏餅」と「ちまき」。

でも、あなたはどっちを食べていますか?

実はここには明確な東西の文化の違いがあるんです。

関東では「柏餅」、関西では「ちまき」が主流。

まるで「関東の醤油ラーメン」vs「関西の豚骨ラーメン」のような分かれ方です。

これは東西文化の違いによるもので、もともと平安時代に中国から端午の節句が伝来したときにちまきが伝えられ、全国に広がっていきました。

その後、江戸時代に端午の節句が五節句のひとつになってから、縁起のいい柏餅が江戸の主流となって広がり、伝統を重んじる上方はちまきを伝承したのです。

柏餅の「葉っぱ」にはスゴイ意味がある

柏餅を包む柏の葉には、実は深い意味が込められています。

柏の木は新芽が出ないと古い葉が落ちないため「子どもが生まれるまでは親は死なない」、すなわち「跡継ぎが途絶えない」「子孫繁栄」に結びつき、端午の節句の縁起の良い食べ物となりました。

つまり柏餅一つにも「子孫繁栄」の願いが込められているんですね。

江戸時代の武士にとって、家系を守ることは何よりも大切なことでした。

「カツオ」を食べるのは語呂合わせが理由だった

端午の節句には「カツオ」もよく食べられます。

これは単に「カツオが旬だから」というだけではありません。

鰹には、「かつ」という文字が含まれており、縁起がよいとされています。

また、「勝つ男」と語呂合わせできることから、男の子の成長を祈願する端午の節句にふさわしい縁起物とされてきました。

昔の人の語呂合わせ力、侮れませんね。

さらに面白いことに、カツオには雌節(めぶし)と雄節(おぶし)があり、両方合わせると夫婦一対となり縁起がよいとされ、結婚式の引出物としても使われることがあるそうです。

タケノコには「すくすく育て」のメッセージ

春の訪れを告げる「タケノコ」。これも子供の日のメニューとして重宝されてきました。

タケノコは、力強い生命力と成長の早さから、縁起物として知られています。

真っすぐ上に向かってスクスクと育つ姿に重ねて、子どもの健やかな成長を願う行事食です。

タケノコの成長の速さは目を見張るものがあり、地表に顔を出す頃は1日当たり数センチメートル程度だったものが、10日目頃には数十センチメートルから、時には1メートルを超えることもあるそうです。

子どもたちもこんな風にスクスク育ってほしい、という願いが込められているんですね。

現代風アレンジ:鯉のぼりちらし寿司が映える!

最近のトレンドは「見た目も楽しめる」子供の日メニュー。

特に人気なのが「鯉のぼりちらし寿司」です。

ちらし寿司の上に、いかの足で作ったミニサイズの鯉のぼりを飾ったり、握り寿司にスライスチーズと海苔で目と鱗をつけたりすることで、手のひらサイズの鯉のぼり寿司に仕上げることができます。

お寿司を鯉のぼり型に盛り付けるだけで、テンションが上がること間違いなし!

子どもたちも大喜びすること請け合いです。

子供の日に作りたい簡単レシピ:焼き鳥缶で時短ちらし寿司

忙しいママパパにおすすめなのが「焼き鳥缶で作るちらし寿司」。

焼き鳥缶を使えば、ちらし寿司も作りたいときに手軽に作れます。

すし酢に頼れば、無理せずパパッと子どもも好きな味付けに。きゅうり、卵、大葉を合わせて、ご飯にはごまを混ぜて食感と香りをプラスしましょう。

市販の焼き鳥缶を使えば、煮物を作る手間なしで華やかなちらし寿司が完成します。

20分あれば完成する超簡単レシピです。

意外と知らない?子供の日は「母に感謝する日」でもある

実は「子供の日」は、ただ子どもをお祝いする日ではありません。

1948年には国民の祝日「こどもの日」(こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する)と制定されました。

だから、子供だけでなくお母さんにも「ありがとう」を伝える素敵な一日にしたいですね。

まとめ:子供の日は食べ物に込められた願いを味わう日

子供の日の食べ物には、「健やかに育ってほしい」「強く生きてほしい」という先人たちの願いがたくさん詰まっています。

柏餅やちまき、カツオやタケノコ。どれを選んでも、そこには子どもの成長を願う気持ちが込められているのです。

今年の子供の日は、ただ食べるだけでなく、その意味を知りながら食卓を囲んでみてはいかがでしょうか。

きっとより特別な一日になることでしょう。

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