一人暮らしの食費の現実
一人暮らしを始めてみると、想像以上に食費がかかって驚いた経験はありませんか?そんな時に役立つのが自炊です。
2023年の統計によると、一人暮らしの食費の平均は約4万円で、生活費全体の約23%を占めています。
性別で見ると、男性の1ヵ月の食費は平均44,466円、女性平均は36,729円と、男性のほうが約8,000円多いことがわかります。
食費が高くなる主な原因は外食の頻度。
男性の場合は会社の付き合いなどで外食をするケースが多くなりやすいことが要因と考えられます。
ランチや間食を含めると、1日につき1,500円ほどかけている会社員の場合、1カ月(週5日勤務)で30,000円にもなります。
理想的な食費の目安とは?
では、一人暮らしの理想的な食費はいくらなのでしょうか?
一般的に、食費は月収の15%程度におさめるのが理想と言われています。
例えば、収入が20万円の場合、食費は20,000円~25,000円を目安とすると良いでしょう。
食費を抑えるために大切なことは「予算管理」です。
まずは自分の食費がいくらかかっているのかを把握し、無理のない節約目標を立てましょう。
男性なら月3万円台前半、女性なら月2万円台後半に抑えられれば、節約は十分成功していると言えます。

一人暮らしの食費節約術10選
1. 自炊を習慣化する
食費を節約したいなら、まずは外食を自炊に置き換えるのがおススメです。
外食の頻度を下げて、なるべく自炊することが食費を節約する近道です。
いきなり凝った料理に挑戦するのではなく、簡単なレシピから始めましょう。

2. スーパーを賢く選ぶ
基本的にコンビニよりもスーパーのほうが食材は安い傾向にあります。
食費の節約においては、いつも同じスーパーで買い物するのもポイントです。
同じスーパーに通っていると、広告の品やタイムセールなどの情報も把握しやすくなります。
車所有者なら、少し離れた大型スーパーでのまとめ買いも効率的。
燃料代を考慮しても、ディスカウントストアなどで大量購入すれば総合的にお得になることが多いでしょう。
ただし、車がない方は近所のスーパーを複数チェックし、安いお店を把握しておくことがポイントです。
3. 買い物リストを作る
無駄遣いを防ぐためのルールとして、買い物リストを作ってからスーパーに出かけることが効果的です。
リストにあるものだけ買うようになるため、だらだらとスーパーの棚を眺めて余計なものを買ってしまう失敗も減ります。
4. 特売日・タイムセールを活用する
特売日を狙うとより安く食材を購入できます。
夕方や閉店間際のタイムセールを利用すれば、さらに安く購入できるでしょう。
ただし、必要以上に買い込まないよう注意しましょう。
車があれば、閉店間際のタイムセールも効率的に回れます。
複数の店を巡って特売品を集めるスーパーめぐりも、移動手段があれば実践しやすくなります。
ガソリン代と購入額のバランスを考えて計画を立てましょう。

5. プライベートブランド商品を活用する
メーカー自ら展開するナショナルブランドに比べ、プライベートブランド商品は比較的安価で買えることが多いため、食費を節約したい人の強い味方と言えます。
品質もナショナルブランドに引けを取らないものが多いので、積極的に取り入れましょう。
6. 買い物の回数を減らす
一人暮らしの場合、買い物は週に1~2回を目安にしましょう。
買い物中は余計なものを買いがちですが、買い物の回数を少なくすれば無駄遣いを減らせます。
計画的にまとめ買いをする習慣をつけましょう。
7. 冷凍・作り置きを活用する
休日に自炊しまとめて料理を作り置きすることで、食費の節約につながります。
作り置きした料理は翌日のランチにも活用できるため、昼食代も節約できます。
また、食材を無駄にすることなく使い切れるメリットもあります。
この作り置き術は、通勤に車を使う方には特に便利です。
朝の忙しい時間に弁当を作る必要がなく、冷凍した作り置きおかずを詰めるだけでOK。
車内で温めるためのカーインバーターがあれば、オフィスにレンジがなくても温かい昼食を楽しめます。

8. 安い食材を賢く使う
一般的に、豚肉や牛肉よりも鶏肉のほうが安く購入できます。
業務用のスーパーでは冷凍の鶏肉をさらに安く購入できることが多いです。
また、比較的安く店頭に並ぶ季節の野菜をメインに献立を考えるのも賢い選択です。
9. 水筒を持ち歩く
水筒に水やコーヒーなどを入れて出勤することで、ペットボトル飲料を買わなくなり、節約につながります。
毎日のちょっとした習慣が、月単位では大きな節約効果を生み出します。
車通勤の方は、車載用のドリンクホルダーに合うサイズの水筒を選ぶと便利です。
運転中も安全に水分補給ができ、コンビニでの衝動買いも防げます。

10. 家計簿をつける
一日の終わりにレシートを5分間眺めてみると、自分の一日の行動と買ったものが見えてきます。
支出を可視化することで無駄な出費が明確になり、節約意識が高まります。
スマホアプリを活用すれば、簡単に管理できるでしょう。
ガソリン代や駐車場代も含めた買い物の総コストを計算すると、どのルートで買い物するのが最も効率的か見えてきます。
車の維持費も大きな出費になるので、食費と同様に家計簿でしっかり管理しましょう。
まとめ:無理なく自炊を続けることが節約の鍵
食費の節約は一朝一夕にできるものではありません。
食費を節約する上で大事なのは、あなたの健康面に配慮しつつ、長く続けていくことです。
いきなり極端な節約に挑戦するよりも、毎日の「調理」と「買い物」を少しだけ工夫する程度から始めましょう。
頑張りすぎてしまうと自炊が辛くなり、途中で断念してしまうこともあります。
まずは簡単な料理から挑戦し、徐々に自炊の幅を広げていくことで、無理なく食費を節約できるようになるでしょう。
車所有者であれば、ガソリン代を含めた買い物コストの最適化を、車を持たない方は地域の店舗情報を把握して効率的な買い物ルートを計画するなど、それぞれの生活スタイルに合わせた節約法を見つけることがポイントです。
自炊を習慣化し、賢い買い物の仕方を身につければ、一人暮らしでも月2万円台の食費も夢ではありません。
節約した分はあなたの将来のために貯金するもよし、趣味に使うもよし。
あなたらしい節約生活を楽しんでくださいね。