発寒地区は札幌市西区に位置し、豊かな歴史と現代的な利便性を兼ね備えた魅力的な地域です。
アイヌ語の「ハチャム・ペッ」（桜鳥の川）を語源とするこの地域は、現在約3万2千人が暮らす活気あふれるエリアとなっています。
発寒の歴史と由来
発寒の地名は、諸説ありますがアイヌ語の「ハチャム・ペツ」（ムクドリのいる川）から転化したといわれています。 この地に群生していた桜鳥から名付けられました。川の名が、後にその流域一帯を指す名称となりました。
江戸時代から明治期の開拓
安政4年（1857年）、山岡精次郎・大竹慎十郎・永田休蔵ら幕府旗本の武士20人とその従者が発寒に移住しました。彼らは農作物を栽培しながら開拓に当たりました。その後、明治9年（1876年）に琴似屯田兵村の分村として32戸の屯田兵村が設立されました。 これにより、本格的な開拓が始まりました。
近代化の歩み
1922年（大正11年）には発寒小学校が開校しました。
1962年（昭和37年）からは発寒工業団地の造成が開始されました。その後、札幌市と手稲町が合併し、現在の発寒地区の基盤が形成されました。
交通アクセスの利便性
発寒地区は札幌市内でも屈指のアクセスの良さを誇ります。
鉄道路線
- JR函館本線：発寒駅、発寒中央駅
- 札幌市営地下鉄東西線：発寒南駅、宮の沢駅
地区内にJR線2駅、地下鉄2駅の計4駅があります。そのため、札幌中心部への通勤・通学が非常に便利です。地下鉄東西線を利用すれば、大通駅まで約20分でアクセス可能です。
道路網 稲荷街道（ぎんなん通り）を中心とした道路網が整備されています。札幌新道や国道5号線へのアクセスも良好です。ただし、歴史的な開拓の経緯から道路が斜めに交わります。複雑な構造となっている箇所もあります。
主要な観光スポット・施設
農試公園
農林水産省北海道農業試験場の跡地に作られた一年を通して利用できる運動公園です。シンボル施設の「ツインキャップ」では、季節や天候に関係なくスポーツが楽しめます。ちゃぷちゃぷ広場やトンカチ広場などは、子どもから高齢者まで幅広く利用されています。施設の利用方法やイベント情報は農試公園公式サイトで詳しく紹介されています。
発寒河畔公園
琴似発寒川沿いに整備された3つのエリアからなる公園です。春には美しい桜並木が楽しめます。親水広場では家族連れが水遊びを楽しむことができ、市民の憩いの場となっています。
イオンモール札幌発寒
2006年にオープンした大型ショッピングモールで、発寒地区の商業の中心地となっています。多数の専門店や飲食店、映画館などが入居し、地域住民の生活に欠かせない施設です。最新のショップ情報やイベント情報は公式サイトでチェックできます。
住環境と生活の利便性
発寒地区は閑静な住宅街として知られます。近年はマンションなどの集合住宅も増加しています。約1万8千世帯が暮らすこの地域には、保育園、幼稚園、こども園、児童会館、小学校、中学校が充実しています。これにより子育て世代にとって非常に住みやすい環境が整っています。
公共施設
- 西区体育館（温水プール併設）
- 西税務署
- 札幌法務局西出張所
- 発寒まちづくりセンター
教育施設
- 札幌市立発寒小学校
- 札幌市立発寒西小学校
- 札幌市立発寒南小学校
- 札幌市立発寒東小学校
- 札幌市立発寒中学校
- 札幌市立西陵中学校
産業と経済
発寒地区は札幌市の重要な産業拠点でもあります。1962年から造成が始まった発寒工業団地には木工団地・鉄工団地と呼ばれる工場地域があります。これにより多くの企業が操業しています。 近年は大型商業施設の出店が相次ぎ、琴似地区を凌ぐ商業集積が進んでいます。
環境への取り組み
発寒地区では「エコタウンはっさむ」として環境保全活動に積極的に取り組んでいます。町内会や各団体・学校が連携して、家庭でのごみ減量や廃食油の回収・リサイクルを実施しています。また、落葉の堆肥化なども推進しています。地球にやさしいまちづくりを推進しています。地域の活動詳細は発寒まちづくりセンターでご覧いただけます。
まとめ
発寒地区は札幌市西区の中でも特に住みやすく、歴史と現代が調和した魅力的なエリアです。優れた交通アクセス、充実した教育・医療・商業施設があります。また、豊かな自然環境や活発なコミュニティ活動が、この地域の大きな魅力となっています。
発寒地区は札幌市西区の中でも特に住みやすく、歴史と現代が調和した魅力的なエリアです。優れた交通アクセス、充実した教育・医療・商業施設があります。さらに、豊かな自然環境と活発なコミュニティ活動が、この地域の大きな魅力です。西区全体の詳しい情報は札幌市西区役所公式サイトでもご確認いただけます。
注意事項: 施設の営業時間や開催イベントについては、上記公式サイトやSNSで最新情報をご確認ください。交通機関の運行状況についても、JR北海道や札幌市交通局の公式サイトでご確認をお願いいたします。
