寒冷地仕様とは?車の違いやデメリット・必要な地域を解説

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寒冷地仕様

車を購入するとき、カタログに「寒冷地仕様」という言葉を見たことはありませんか?雪国に住んでいる人だけが選ぶものと思われがちですが、実は暖かい地域でもメリットがあるんです。今回は、寒冷地仕様車について中学生でも分かるように詳しく説明します。

寒冷地仕様の車とは?冬の安全性を高める9の特徴と選び方(新しいブラウザータブで開く)

目次

寒冷地仕様車ってどんな車?

寒冷地仕様車とは、気温がマイナス10度以下になるような寒い地域でも快適に走れるように作られた車のことです。普通の車にオプションとして追加できる場合が多く、標準車よりも装備や部品が強化されています。

主に北海道や東北地方、北陸地方といった雪が多く降る地域で使われることを想定していますが、沖縄や九州でも購入することができます。北海道では寒冷地仕様が標準装備になっている車種も多くあります。

普通の車と何が違うの?

寒冷地仕様車には、寒い環境でも問題なく動くための特別な装備がついています。

バッテリーが大きい 寒い場所ではバッテリーの力が弱くなりやすいため、普通の車よりも容量の大きなバッテリーが使われています。これによって、冷え切った朝でもエンジンがスムーズにかかります。発電機(オルタネーター)も強化されているので、バッテリーへの充電もしっかり行えます。

ミラーやガラスが温まる ドアミラーに熱を加える「ミラーヒーター」がついていて、凍ったミラーを溶かすことができます。また、フロントガラスやリアガラスにも熱線が入っていて、視界をクリアに保てます。寒冷地仕様車では、これらの暖房装置が充実しています。

強力なワイパー 雪の日でもしっかり除雪できるよう、モーターが強化されたワイパーが装備されています。吹雪の中でも視界を確保できるパワフルな性能です。

不凍液の濃度が高い エンジンを冷やす冷却水が、マイナス35度程度まで凍らないようになっています。普通の車はマイナス10度までが一般的です。

防錆対策がバッチリ 雪道に撒かれる融雪剤(塩)は車を錆びさせる原因になります。寒冷地仕様車は、車の下の部分に防錆剤が何層も塗られていて、塩害から車を守ります。この防錆対策は、海沿いに住んでいる人にも大きなメリットになります。

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寒冷地仕様車のデメリットは?

便利な寒冷地仕様車ですが、いくつか気をつけたい点もあります。

価格が高くなる 標準車よりも装備が充実している分、車の値段は高くなります。メーカーや車種によって異なりますが、一般的に1万円から3万円程度、車種によっては5万円から10万円ほどの追加費用がかかります。

下取り時に評価されにくい 寒冷地仕様車は、雪が降らない地域では需要が少ないため、車を売るときに寒冷地仕様であることが高く評価されないことがあります。

暖かい地域では機能を使わない 雪が降らない地域に住んでいる場合、寒冷地仕様の特別な機能をほとんど使わないままになってしまう可能性があります。

どんな人に必要?

寒冷地仕様車は次のような人におすすめです。

  • 北海道、東北、北陸、信越地方などの雪国に住んでいる人
  • 近畿や北陸の日本海側など、冬に雪が降る地域に住んでいる人
  • 冬にスキーやスノーボードで雪山によく行く人
  • 朝早く車通勤をする人(霜や凍結対策)
  • 海沿いに住んでいて塩害が心配な人

実は、雪が降らない地域でも、海の近くに住んでいる人が塩害対策として寒冷地仕様を選ぶケースもあります。防錆対策がしっかりしているため、車を長く乗りたい人にも適しています。

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見分け方はあるの?

中古車を購入する場合、寒冷地仕様かどうかを確認する方法があります。

メーカーによって異なりますが、車検証の車両型式(車種番号)の末尾に「C」がついていることがあります。また、カタログに「北海道地区メーカー小売価格」と記載されている場合もあります。販売店に直接確認するのが最も確実です。

既に乗っている車を寒冷地仕様に変えることは基本的に難しいため、購入時にしっかり確認しましょう。できるとしても、バッテリーを大容量のものに交換したり、不凍液の濃度を変えたりする程度です。

まとめ

寒冷地仕様車は、寒い地域で快適に車を使うための様々な工夫が詰まった車です。価格は少し高くなりますが、雪国に住んでいる人や冬のレジャーをよく楽しむ人にとっては心強い味方になります。

また、防錆対策が充実しているため、海沿いに住んでいる人にもおすすめです。車を長く大切に乗りたいなら、寒冷地仕様を選ぶのも一つの賢い選択かもしれません。あなたの住んでいる地域や車の使い方を考えて、最適な選択をしてくださいね。

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FAQコーナー

Q1:寒冷地仕様車は暖かい地域でも乗れるの?

A:はい、全く問題ありません。寒冷地仕様車は暖かい地域でも普通に走れますし、壊れることもありません。沖縄で寒冷地仕様車に乗っても、機能面で何も問題はありません。

Q2:後から寒冷地仕様に変更できる?

A:基本的には難しいです。できるとしても、バッテリーを大容量のものに交換したり、不凍液の濃度を変えたりする程度です。ミラーヒーターや防錆対策などは後付けが困難なため、寒冷地仕様が必要な場合は購入時に選ぶことをおすすめします。

Q3:寒冷地仕様車は燃費が悪くなる?

A:基本的に燃費に大きな影響はありません。バッテリーやオルタネーターの容量が大きくなっていても、走行時の燃費性能は標準車とほぼ変わりません。冬場に暖房を使う際も、ガソリン車ならエンジンの排熱を利用するため、燃費への影響は少ないです。

Q4:オプション料金はいくらくらい?

A:メーカーや車種によって異なりますが、一般的に1万円から3万円程度です。車種によっては5万円から10万円ほどかかることもあります。詳しくは各メーカーのカタログや販売店でご確認ください。この価格で様々な装備が追加されるため、コストパフォーマンスは良いと言えます。

Q5:東京や大阪でも寒冷地仕様は必要?

A:必須ではありませんが、冬に雪山へ行く機会が多い人や、朝早く車を使う人には便利です。また、海沿いに住んでいる場合は防錆対策として有効です。年に数回でも雪道を走る機会があるなら、検討する価値はあります。


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注意: 車の仕様や装備内容はメーカーや車種によって異なります。寒冷地仕様の具体的な内容やオプション料金については、各メーカーの公式サイトや販売店で最新情報をご確認ください。

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