車を修理したり、塗装したりするときに「コーションプレート」という言葉を耳にしたことはありませんか?
コーションプレートは、あなたの車の身分証明書のようなもので、車の詳しい情報が書かれた金属製のプレートです。
今回は、このコーションプレートについて、わかりやすく簡単に説明します。
コーションプレートって何?
コーションプレートとは、車に貼り付けられている銀色の金属板のことです。この小さなプレートには、車の型式、エンジンの種類、車台番号などが記載されています。加えて、車の色の番号(カラーコード)など、たくさんの大切な情報が含まれています。
まるで車の「名札」や「身分証明書」のようなものです。 修理するときや部品を注文するときに必要になります。また、車の色を調べるときにも重要なアイテムです。大きさは約5センチ×10センチほどで、簡単には外せないようにリベットや溶接でしっかりと取り付けられています。
コーションプレートはどこにあるの?
コーションプレートの場所は、車のメーカーや車種によって違います。一般的には次のような場所に貼られていることが多いです。
よくある場所
- 運転席や助手席のドアを開けたところにある柱(センターピラーやBピラーと呼ばれる部分)
- エンジンルームの中(ボンネットを開けた内側のバルクヘッド部分)
- 助手席側の前の柱(フロントピラー)
トヨタ車の場合は、助手席側のセンターピラーに貼られていることが多いです。日産車やホンダ車はエンジンルーム内にあることが一般的です。しかし車種によって場所が違うので、見つからないときはいろいろな場所を探してみましょう。
メーカー別に探せる便利なサイトがある!
「自分の車のコーションプレートがどこにあるかわからない」という人には、武蔵ホルトという会社が提供する「コーションプレート検索」が便利です。
このサイトでは、トヨタ、日産、ホンダ、スズキ、マツダなど、各メーカーの車種ごとにコーションプレートの位置を図解付きで教えてくれます。自分の車のメーカーと車種を選ぶだけで、簡単にプレートの場所がわかります。そのため、初めて探す人でも安心です。
お役立ちサイト
- 武蔵ホルト コーションプレート検索:http://caution.holts.co.jp/
コーションプレートの見方
コーションプレートには、いろいろな情報が英語や数字で書かれています。主な項目を簡単に説明します。
型式(モデル型式): 車の種類を表す記号です。車検証にも同じものが書かれています。部品を注文するときに必要な情報です。
車台番号(車体番号): 車一台一台に付けられた固有の番号で、人間でいうマイナンバーのようなものです。「CHASSIS NO.」や「FRAME NO.」と表示されることもあります。
エンジン型式: エンジンの種類を表す記号です。「ENGINE」や「E/G」と書かれています。
カラーコード(塗装色番号): 車の色を表す番号です。トヨタ車なら「COLOR」や「C/TR」と書かれた部分に3桁の番号があります。この番号がわかれば、車を傷つけてしまったときに、全く同じ色の塗料を購入することができます。
内装色: 「TRIM」や「TR」と表示され、車内のシートや内装の色を示します。
カラーコードって何に使うの?
カラーコードは、車の塗装に使われている色を特定するための番号です。例えば、ドアをこすって塗装が剥がれたときに。このカラーコードがわかれば自動車用品店やインターネットで全く同じ色のタッチペンやスプレーを購入できます。
同じ車種でも、製造された時期やグレードによって微妙に色が違うことがあります。ですから、このコードが重要になるのです。自分で補修する場合もありますが。プロに依頼する場合も、このカラーコードを伝えることで正確な色合わせができます。
よくある質問(FAQコーナー)
Q1: コーションプレートが見つからないときはどうすればいい?
まずはドアを開けて柱の部分を確認し、次にエンジンルームを開けて探してみましょう。助手席側と運転席側の両方を確認することが大切です。それでも見つからない場合は、車を購入したディーラー(販売店)に問い合わせれば、車種に応じた場所を教えてもらえます。車種名と年式を伝えるとスムーズです。
Q2: コーションプレートの写真を撮っておいた方がいい?
はい、スマートフォンで撮影しておくことをおすすめします。プレートの文字が小さくて読みにくいこともあるので、拡大できる写真があると便利です。また、部品を注文するときや修理工場に行くときにも役立ちます。明るい場所で、ピントを合わせてはっきり撮影しましょう。
Q3: コーションプレートが剥がれてしまったらどうすればいい?
コーションプレートが剥がれたり紛失したりすることは稀ですが、もし起きた場合はディーラーに相談しましょう。車台番号などの重要な情報が記載されていますので、勝手に作ることはできません。ただし、車検証に同じ情報が記載されているため、すぐに困ることは少ないです。
Q4: 中古車を買うときにコーションプレートを確認する意味は?
中古車を購入する際には、コーションプレートの車台番号と車検証の車台番号が一致しているかを確認することが大切です。もし違っていたら車検証と車が一致していない可能性があります。したがって、購入を避けた方が良いでしょう。これは事故車や盗難車を見分けるためにも重要なポイントです。
Q5: コーションプレート以外に車台番号が書いてある場所はある?
はい、車台番号は車体に直接刻印(打刻)されていることもあります。フロントガラスの下のダッシュボード部分や、エンジンルーム内の金属部分に打刻されていることが多いです。これは盗難車を見分けるための対策でもあります。確認のしやすさは、車検証、コーションプレート、打刻の順になります。
Q6: コーションプレートの情報は車検証と同じ?
基本的には同じ情報が記載されています。ただしコーションプレートには車検証にない情報(カラーコードや内装色など)も含まれています。そのため、塗装修理や部品交換の際にはコーションプレートの方が便利です。
Q7: ガソリンスタンドにあるステッカーもコーションプレート?
ガソリン注入口の蓋の裏側にある「指定燃料」や「タイヤ空気圧」などが書かれたステッカーも広い意味ではコーションプレートと呼ばれることがあります。しかし、一般的にコーションプレートといえば、車台番号や型式が記載された金属製のプレートを指します。
注意事項: この記事の情報は一般的な内容です。車種やメーカー、年式によって詳細が異なる場合がありますので、正確な情報は各メーカーの公式サイトやディーラーで確認してください。特にカラーコードや部品の注文については、間違いを避けるため、専門家に相談することをおすすめします。