車を売却する際には、いくつかの書類を事前に準備しておく必要があります。
必要書類が一つでも不足していると、売却当日に手続きができず、再度来店が必要になったり、買取金額が支払われない場合があります。
こうしたトラブルを避けるため、売却前に必要書類を完全に揃えておくことが非常に重要です。
当記事では、車売却に必要な書類を詳しく解説し、よくある質問にもお答えします。
買取当日をスムーズに進めるための準備をしっかり整えましょう。

1. 車検証(自動車検査証)
車検証は、正式名称を「自動車検査証」といい、車の身分証明書のようなものです。
車の所有者、使用者、車体番号、初度登録年月、車検有効期限など、車に関する重要情報が記載されています。
売却時には必ず必要な書類ですので、車内や家の中に保管している場合は、忘れずに持参しましょう。
車検証を紛失した場合は、運輸支局で再発行手続きが必要となりますが、手続きには時間がかかるため注意が必要です。
また、車検証の住所と現在の住所が異なる場合は、事前に変更手続きを行っておくとスムーズです。
2. 自賠責保険証明書
自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)は、法律で加入が義務付けられている保険です。
この証明書がないと売却手続きが進められないため、事前に保管場所を確認してください。
通常は車検証と一緒に保管されていることが多いですが、見当たらない場合は、加入している保険会社や代理店に問い合わせると良いでしょう。
自賠責保険の残存期間がある場合、売却の方法によってはその分の返戻金を受け取ることができる場合があります。
買取業者が手続きを代行してくれるケースが多いので、証明書は必ず持参しましょう。
ポイント:任意保険(自動車保険)については別途解約手続きが必要です。
売却が決まったら、加入中の保険会社に連絡して解約手続きをしましょう。
未使用期間分の保険料が返還されますので、忘れずに手続きすることをおすすめします。
3. 印鑑登録証明書
車を売却する際は、実印での手続きが必要になります。
そのため、印鑑登録証明書も準備しましょう。
証明書の有効期限が3か月以内であることが一般的な条件です。
古い証明書は使用できませんので、売却直前に市区町村の役所やマイナンバーカードがあればコンビニでもで取得することができます。
印鑑登録証明書は、通常1通300〜400円程度で発行してもらえます。
売却時期によっては提出書類も増える場合があるので買取業者に必要枚数も確認しましょう。

4. 実印
契約書類に押印するために、実印が必要です。
印鑑登録証明書とセットで準備しましょう。
実印は印鑑登録証明書に登録されている印鑑であり、認印(普段使いの印鑑)では手続きできないため注意が必要です。
車検証の所有者と使用者が異なる場合は、それぞれの実印と印鑑登録証明書が必要となります。
また、法人名義の車を売却する場合は、法人の代表者印(会社実印)と印鑑証明書が必要です。
5. リサイクル券
リサイクル料金を支払っている場合、その証明書(リサイクル券)が必要です。
このリサイクル券は車検証と一緒に保管されていることが多いです。
2005年1月以降に新車登録された車は、購入時にリサイクル料金が支払われています。
中古車を購入した場合でも、前オーナーがリサイクル料金を支払っていれば、その権利は新しい所有者に引き継がれます。
リサイクル券を紛失した場合でも、車のナンバーやシリアル番号から照会可能ですが、事前に準備しておくとスムーズです。
6. 車の鍵(スペアキー含む)
車の鍵はもちろん、スペアキーも忘れずに用意しましょう。
これが揃っていると、査定額がアップすることもあります。
近年の車は高機能なスマートキーを使用しているものが多く、紛失すると再製作に高額な費用がかかります。
すべての鍵を揃えることで、買取業者のリスクが減少し、査定額にプラスの影響を与えることがあります。
特に輸入車や高級車の場合、スペアキーの有無で査定額が大きく変わることも珍しくありません。
その他準備しておくと良い書類・項目
整備記録簿・取扱説明書:定期点検や整備の記録が残っていると、車の管理状態の良さをアピールでき、査定額アップにつながることがあります。
納税証明書(軽自動車):軽自動車の場合、自動車税ではなく軽自動車税が課税されます。軽自動車の売却時には納税証明書の提示が必要な場合があります。
住民票(車検証の住所と現住所が異なる場合):引越しなどで車検証の住所と現在の住所が異なる場合、住民票が必要になることがあります。
ローン完済証明書:自動車ローンが残っている場合、完済するか、買取業者に相談する必要があります。完済した場合は証明書を用意しましょう。
よくある質問
Q: 書類の一部が見つからない場合はどうすればいい?
A: 車検証や自賠責保険証明書など重要書類を紛失した場合は、運輸支局で再発行手続きが必要です。
リサイクル券は自動車リサイクルシステムで照会可能です。
書類が揃わない状況で査定を受けることは可能ですが、最終的な売買契約には必要書類が揃っていることが条件となります。
Q: 名義変更はしてもらえるの?
A: ほとんどの買取業者では、名義変更手続きを代行してくれます。
ただし、そのためには必要書類(実印、印鑑証明書など)を提出する必要があります。
代行手数料が無料の業者も多いですが、事前に確認しておくと安心です。
以上が、車を売却する際に必要な書類の一覧です。
スムーズな手続きのために、事前に準備を整えておきましょう。
書類が揃っていると、買取当日の手続きがスムーズに進むだけでなく、場合によっては査定額アップにつながることもあります。
車の売却は人生の中でそう頻繁に経験するものではないため、不明点があれば専門家に相談することをおすすめします。
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