札幌・函館観光完全ガイド – 2つの魅力的な北海道都市を巡る旅

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函館

北海道の2大観光都市、札幌と函館。
近代的な大都市と歴史的な港町という異なる魅力を持つこの2都市を訪れることで、北海道の多様な表情を一度に体験できます。
この記事では、札幌と函館それぞれの見どころ、両都市間の移動方法、効率的な周遊プラン、季節ごとの楽しみ方まで、旅行計画に役立つ情報を徹底的にご紹介します。
北海道観光の王道ルートである札幌・函館の旅をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

目次

札幌の魅力と主要観光スポット

北海道の政治・経済・文化の中心地である札幌は、都会的な洗練さと自然の豊かさが共存する魅力的な都市です。
「札幌市時計台」は1878年に建てられた歴史的建造物で、札幌のシンボル的存在。周辺には「札幌市資料館」もあり、札幌の歴史を学ぶことができます。
「大通公園」は札幌の中心にある緑豊かな公園で、春は花壇や噴水が美しく、冬は「さっぽろ雪まつり」の会場となります。周囲にはショッピングエリアも充実しています。
「札幌テレビ塔」からは市内を一望でき、特に夜景は絶景です。
「旧北海道庁赤れんが庁舎」はネオ・バロック様式の美しい建物で、明治時代の建築美を楽しめます。
「すすきの」は北海道最大の繁華街で、居酒屋や飲食店が立ち並び、札幌の食文化を堪能できるスポットです。
「狸小路商店街」は約100年の歴史を持つアーケード商店街。お土産店や飲食店が並び、地元の人々の暮らしを垣間見ることができます。
郊外には「藻岩山」があり、ロープウェイで山頂へ行けば、「日本三大夜景」とも称される札幌市街の絶景を楽しめます。
「北海道大学」のイチョウ並木は特に秋の黄葉時期が美しく、多くの観光客が訪れる人気スポットです。

函館の魅力と主要観光スポット

北海道の南部に位置する函館は、異国情緒あふれる港町。歴史的建造物と美しい夜景で知られる魅力的な都市です。
「函館山」からの夜景は「世界三大夜景」の一つとして有名。山頂までロープウェイで行くことができ、両側を海に挟まれた独特の地形が作り出す夜景は必見です。
「元町地区」は函館の歴史が感じられるエリアで、「函館ハリストス正教会」や「旧イギリス領事館」など西洋建築の歴史的建造物が点在しています。坂の多い地形と異国情緒あふれる街並みは写真撮影にもおすすめです。
「金森赤レンガ倉庫」は明治時代の倉庫を改装したショッピングエリアで、おしゃれなカフェやお土産店が立ち並び、海辺の雰囲気を楽しめます。
「五稜郭」は星形の城塞跡で、特に桜の季節と紅葉シーズンは美しく、「五稜郭タワー」からは城塞全体を一望できます。
「函館朝市」は新鮮な海産物が揃う市場で、朝食に海鮮丼を楽しむのが人気です。「どんぶり横丁」では好きな具材を選んでオリジナルの海鮮丼が作れます。
「函館山ロープウェイ」は函館観光のハイライトとも言える存在で、特に日没後の夜景鑑賞がおすすめです。
「湯の川温泉」は市街地に近い温泉地で、海を望む露天風呂や歴史ある旅館が人気を集めています。

札幌と函館を結ぶ交通手段と所要時間

札幌と函館は約260kmの距離がありますが、複数の交通手段で結ばれています。旅の目的や予算に合わせて最適な移動方法を選びましょう。

「特急列車」は、車窓からの景色を楽しめるメリットがあります。札幌駅から函館駅まで特急スーパー北斗で約4時間。
「高速バス」は最も経済的な移動手段で、札幌と函館を結ぶ夜行バスが運行されています。所要時間は約6時間で、夜行便を利用すれば宿泊費の節約にもなります。
「レンタカー」は自由度の高い移動手段で、途中の観光スポットに立ち寄りながら移動できるメリットがあります。所要時間は休憩を含めて約5時間。高速道路を利用する場合、札幌ICから函館ICまでの料金は約6,000円です。
「飛行機」は札幌(新千歳空港)と函館空港を約45分で結びます。運賃は時期やプランによって変動しますが、約10,000円〜25,000円程度。両空港から市内へはバスでのアクセスとなります。
旅程や予算、移動中に見たい景色などを考慮して、最適な交通手段を選びましょう。特に観光シーズンは予約が取りにくくなるため、早めの手配をおすすめします。

季節別・札幌・函館の楽しみ方

北海道は四季の変化がはっきりしており、訪れる季節によって異なる魅力を楽しむことができます。
【春(4月〜5月)】
春の函館は「五稜郭公園」の桜が見事で、約1,600本の桜が咲き誇る姿は圧巻です。例年の見頃は5月上旬頃。
札幌では「北海道神宮」や「円山公園」の桜が人気。また「さっぽろライラックまつり」が5月中旬〜下旬に大通公園で開催されます。
この季節は気温の変動が大きいため、重ね着できる服装がおすすめです。

【夏(6月〜8月)】
札幌の夏は過ごしやすく、「YOSAKOIソーラン祭り」(6月上旬)や「札幌夏まつり」(7月〜8月)など多彩なイベントが開催されます。
函館では「函館港まつり」(8月上旬)が開催され、海上花火大会は函館山と夜景のコラボレーションが美しいと評判です。
「函館山」からの夜景鑑賞も、夏は日が長いため夕暮れから夜にかけての移り変わりを楽しめます。
この季節は比較的温暖ですが、防虫対策と日焼け対策を忘れずに。

【秋(9月〜10月)】
北海道の秋は短いですが、紅葉の美しさは格別です。札幌では「北海道大学」のイチョウ並木や「定山渓」の紅葉が有名。
函館では「見晴公園」や「香雪園」の紅葉が美しく、「五稜郭公園」も秋の風情が楽しめます。
また、両都市とも秋は食材の宝庫となり、新鮮な海産物や農産物を使った料理を堪能できるベストシーズンです。
朝晩は冷え込むため、上着は必須です。

【冬(11月〜3月)】
札幌の冬は「さっぽろ雪まつり」(2月上旬)が最大の見どころ。大通公園には大小さまざまな雪像や氷像が並びます。
函館は札幌ほど雪は多くありませんが、雪景色の中の「函館山の夜景」は一段と幻想的になります。また「湯の川温泉」で雪見風呂を楽しむのもおすすめ。
両都市とも、冬は厳しい寒さ(マイナス10度以下になることも)のため、防寒対策は必須です。滑りにくい靴と手袋、マフラーなどの防寒具を準備しましょう。

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北海道の2大都市である札幌と函館は、それぞれ特色ある食文化を持っています。訪れた際には、ぜひ地元の味を堪能してください。
【札幌のグルメ】
「味噌ラーメン」は札幌を代表する名物で、コクのある味噌スープと太めの麺が特徴。「すみれ」「純連」などの人気店があります。
「ジンギスカン」は羊肉を特製の鍋で野菜と一緒に焼いて食べる料理。「サッポロビール園」「だるま」などが有名です。
「スープカレー」は札幌発祥の独自のカレー文化。スパイシーなスープ状のカレーに野菜やお肉をたっぷり入れたもので、「らっきょ」「ガラク」などの人気店があります。
「海鮮丼」は新鮮な魚介類をふんだんに使った丼物。「二条市場」周辺の店舗がおすすめです。
「札幌スイーツ」も忘れてはならない存在で、特に「白い恋人」や「ルタオ」の「ドゥーブルフロマージュ」は有名なお土産です。

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【函館のグルメ】
「海鮮料理」は函館の最大の魅力。特に「函館朝市」や「どんぶり横丁」での朝食は絶品です。
「イカ料理」は函館の名物で、特に「活イカ料理」は新鮮さが命。「まるかつ水産」などの専門店がおすすめです。
「函館塩ラーメン」は塩味のすっきりとしたスープが特徴。「函館麺厨房あじさい」などが人気店です。
「函館カレー」は独特の甘口で、地元民に愛されています。「五島軒」のレトルトカレーはお土産にも最適です。
「スイーツ」では「ペイストリー スナッフルス」のチーズオムレットが人気です。

両都市とも、地元の新鮮な食材を活かした料理が数多くあります。特に観光シーズンは人気店には行列ができることも多いため、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。

効率的な札幌・函館周遊モデルプラン

限られた旅行日数で札幌と函館の両方を効率よく観光するためのモデルプランをご紹介します。
【3泊4日プラン】
1日目:札幌到着・市内観光
午前:新千歳空港から札幌へ移動
午後:大通公園、時計台、旧北海道庁赤れんが庁舎を観光
夜:すすきのでジンギスカンや味噌ラーメンを堪能、宿泊は札幌市内

2日目:札幌から函館へ移動
午前:札幌市内で朝食後、JRで函館へ移動
午後:函館到着後、元町地区、金森赤レンガ倉庫を観光
夜:函館山からの夜景鑑賞、宿泊は函館市内または湯の川温泉

3日目:函館市内観光
午前:函館朝市で海鮮朝食、五稜郭公園を観光
午後:函館市電で市内観光、ベイエリアや元町を散策
夜:地元の海鮮料理を楽しむ、宿泊は函館市内

4日目:函館から帰路
午前:最後の函館観光、お土産購入
午後:函館空港から帰路へ

【5泊6日プラン(余裕を持って観光したい方向け)】
1日目:札幌到着
札幌市内チェックイン、近隣散策

2日目:札幌市内観光
大通公園、札幌市時計台、テレビ塔、旧北海道庁赤れんが庁舎、夜は狸小路やすすきので食事

3日目:札幌郊外観光
藻岩山、白い恋人パーク、北海道大学、夜は札幌市内で食事

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4日目:札幌から函館へ移動
午前:JRで函館へ
午後:函館到着後、元町地区観光
夜:函館山からの夜景鑑賞

5日目:函館市内観光
函館朝市、五稜郭公園、金森赤レンガ倉庫

6日目:函館から帰路
最後の観光とお土産購入、函館空港から帰路へ

これらは基本的なプランですので、ご自身の興味や季節に合わせてアレンジしてください。特に季節限定のイベントがある場合は、それに合わせたスケジュール調整をおすすめします。

札幌・函館観光の便利な情報とコツ

札幌と函館を効率よく、そして快適に観光するためのコツと便利な情報をご紹介します。
【交通手段の活用】
札幌市内は地下鉄が便利で、主要観光スポットのほとんどが地下鉄駅から徒歩圏内にあります。「地下鉄1日乗車券」(830円)を利用すると経済的です。
函館市内は市電(路面電車)が観光スポットを結んでおり、「1日乗車券」(600円)がおすすめ。レトロな車両に乗るのも観光の一部として楽しめます。
両都市間の移動では、時間と予算のバランスを考慮して最適な交通手段を選びましょう。新幹線は速いですが、特急列車は車窓からの景色を楽しめるメリットがあります。

【宿泊のコツ】
札幌では「すすきの」周辺に宿泊すると、夜の観光や食事に便利です。ビジネスホテルから高級ホテルまで選択肢が豊富です。
函館では「湯の川温泉」に宿泊すると、温泉と夜景の両方を楽しめます。市内中心部のホテルは函館駅や朝市に近く、移動に便利です。
予約は特に観光シーズン(GW、夏休み、雪まつり期間など)は早めに行うことをおすすめします。

【観光のコツ】
混雑を避けるなら、主要観光スポットは開場直後か、夕方近くの比較的空いている時間帯に訪れるのがおすすめです。
函館山の夜景は、日没後15〜30分頃が最も美しいとされています。ロープウェイの最終便は季節によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
札幌の「藻岩山」や函館の「函館山」は人気スポットのため、特に週末や祝日は混雑します。時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。

【持ち物と服装】
北海道は本州と比べて気温が低く、特に冬は厳しい寒さになります。季節に適した服装を準備しましょう。
冬(11月〜3月):厚手のダウンジャケット、ニット帽、手袋、マフラー、防水・防滑機能のある靴
春(4月〜5月):薄手のダウンや厚手のジャケット、セーター、スカーフ(朝晩の冷え込み対策)
夏(6月〜8月):Tシャツ、薄手のジャケットやカーディガン(朝晩や室内の冷房対策)
秋(9月〜10月):セーター、ジャケット、マフラー(徐々に寒くなるため重ね着スタイルが便利)

【その他の便利情報】
Wi-Fiレンタルや現地SIMの購入は、観光情報の検索や地図アプリの利用に便利です。
札幌・函館共通の観光パスポートを利用すると、複数の観光施設の入場料が割引になる場合があります。
北海道の公共交通機関は、悪天候で運休・遅延することがあります。特に冬季は余裕のあるスケジュールを組むことをおすすめします。

まとめ:札幌と函館で北海道の魅力を満喫しよう

北海道を代表する2大都市、札幌と函館。
札幌は近代的で洗練された都市の魅力と、四季折々のイベントや食文化が楽しめる場所です。一方、函館は異国情緒あふれる歴史的な建物と、世界的にも有名な夜景、そして海の幸を堪能できる港町です。
この2つの都市を訪れることで、北海道の多様な魅力を一度に体験できるのが、札幌・函館を巡る旅の醍醐味です。
交通手段や宿泊場所、観光プランなどは、旅の目的や予算、季節によって最適なものを選びましょう。特に北海道は季節による表情の変化が大きいため、訪れる時期によって全く異なる魅力に出会えるのも特徴です。
また、両都市とも豊かな食文化を持っているので、地元ならではの味を存分に楽しむことも旅の重要な要素です。
この記事が、皆さんの札幌・函館旅行の計画に役立ち、充実した北海道の旅になることを願っています。北の大地で、かけがえのない思い出を作ってください。

 

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