北海道を代表する観光地である札幌と小樽。
この2つの魅力的な都市間のドライブは、約40kmの距離ながら見どころ満載の人気ルートです。
この記事では、札幌から小樽へ車で向かう際のおすすめルート、所要時間、途中の立ち寄りスポットなどを詳しくご紹介します。
北海道ならではの景色を楽しみながら、快適なドライブ旅をお楽しみください。
札幌から小樽への基本ルートと所要時間
札幌から小樽への移動には、主に3つのルートがあります。
最も一般的なのは「札樽自動車道」を利用するルートで、札幌市中心部から小樽市中心部まで約40分の所要時間です。
料金は普通車で札幌ICから小樽ICまで1,240円(2024年3月現在)となっています。
国道5号線を使う一般道ルートは、信号が多いものの無料で、約1時間〜1時間30分の所要時間です。
景観を楽しむなら「国道337号線」経由のルートもおすすめで、海岸線や石狩湾を眺めながら走れますが、所要時間は約1時間30分〜2時間かかります。
いずれのルートも、交通状況や天候、季節によって所要時間が変動するため、余裕を持った計画が大切です。
高速道路で行く最速ルート (札樽自動車道)
最も速く小樽に到着できるのは、札樽自動車道(道央自動車道の一部)を利用するルートです。
札幌市内からは、札幌ICか札幌西ICから高速道路に乗り、小樽ICまで約30kmのドライブとなります。
札幌駅周辺から出発する場合は札幌北ICが近く、すすきの・大通周辺からなら札幌北ICが便利です。
西区や手稲区からなら、札幌西ICからのアクセスがスムーズでしょう。
高速道路上からは山々や、晴れた日には石狩湾を望むことができます。
小樽ICで降りた後は、国道5号線を利用して小樽運河や観光スポットがある小樽市中心部まで向かいます。
なお、積雪期(11月〜4月)は路面状況に注意が必要で、冬用タイヤの装着は必須です。
景色を楽しむドライブルート (国道5号線)
時間に余裕があり、海岸線の景色を楽しみたい方には国道5号線ルートがおすすめです。
札幌市内から国道5号線に入り、手稲区を経由して小樽市内へ向かうルートとなります。
国道5号線は、海に近い道を走るため、特に夏場は爽快なドライブが楽しめます。
朝焼けや夕焼けの時間帯に走ると、海に沈む夕日や朝日が海面を照らす絶景に出会えることも。
ただし、冬季は海からの強風や吹雪に見舞われることもあるため、天候には十分注意が必要です。
所要時間は約1時間〜1時間30分ですが、途中で写真撮影や休憩を挟むとさらに時間がかかります。
札幌から小樽へのドライブ途中の立ち寄りスポット
札幌と小樽の間には、ドライブの途中に立ち寄りたい魅力的なスポットがいくつもあります。
「手稲山」(札幌市手稲区)は、山頂からの眺望が素晴らしく、特に夜景は絶景です。ロープウェイも運行しています。
「朝里ダム」(小樽市)は、札樽道路沿いにあり、美しい人造湖と周囲の自然が楽しめます。
「小樽天狗山」は小樽市街を見下ろす絶景スポットで、ロープウェイで簡単に山頂まで行くことができます。
時間に余裕があれば、これらのスポットに立ち寄りながら、札幌から小樽への移動を楽しむことをおすすめします。
小樽到着後のアクセスと駐車場情報
小樽に到着したら、観光の拠点となる小樽運河エリアや堺町通りへのアクセス方法と駐車場情報をご紹介します。
小樽ICから小樽運河エリアまでは車で約15分、国道5号線を利用します。
小樽市内の主な観光スポット周辺には複数の有料駐車場があります。「運河プラザ」周辺の駐車場は小樽運河に隣接し便利ですが、観光シーズンは混雑します。
「イオン小樽駐車場」は比較的大型で、買い物と観光の両方に便利です。最初の1時間は無料(館内税込1,000円以上で最大4時間無料)という特典もあります。
「小樽市営駐車場」(色内・稲穂・港町)は市内に数ヶ所あり、料金もリーズナブルです。
繁忙期(GW、夏休み、年末年始)は特に混雑するため、午前中の早い時間に到着するか、少し離れた駐車場を利用して徒歩や市内循環バスで移動するのがおすすめです。
駐車料金の目安は30分100〜200円程度、一日最大料金は800〜1,500円程度です(施設により異なります)。
季節別の札幌-小樽間ドライブの魅力
札幌から小樽へのドライブは、四季折々の魅力があります。
春(4月〜5月)は雪解けとともに新緑が芽吹き、道央自動車道沿いの山々が鮮やかな緑に包まれます。気温も穏やかで最もドライブしやすい季節です。
夏(6月〜8月)は北海道の短い夏を満喫できる時期。国道5号線を通れば海岸線の爽やかな風を感じながらのドライブが楽しめます。
秋(9月〜10月)は紅葉の季節。特に手稲山や朝里川渓谷の紅葉は見事で、赤や黄色に染まる山々を眺めながらのドライブは格別です。
冬(11月〜3月)は雪景色の中のドライブとなります。白銀の世界は美しいですが、路面凍結や吹雪に注意が必要です。冬用タイヤの装着は必須で、チェーンの準備もあるとより安心です。
特に夕暮れ時や夜間の運転は視界が悪くなるため注意が必要です。
季節ごとの魅力を楽しむには、余裕を持ったスケジュールと、その季節に合わせた装備や準備が大切です。

地元民おすすめの知る人ぞ知る絶景スポット
札幌と小樽を結ぶルート上には、観光ガイドブックにはあまり載っていない地元民おすすめの隠れた絶景スポットがあります。
「銭函海岸」は札幌と小樽の間に位置する美しい砂浜で、特に夕暮れ時の景色は絶景です。国道5号線から少し寄り道する価値があります。
「朝里川温泉」は小樽市内にありながら、静かな森の中の温泉地。ドライブの疲れを癒すのに最適です。
「オタモイ海岸」は小樽市内西部の断崖絶壁。荒々しい日本海の波が岩に打ち付ける様子は圧巻で、写真スポットとしても人気です。
これらのスポットは一般的な観光ルートからは少し外れていますが、少し足を延ばすことで北海道ならではの絶景に出会えます。
札幌-小樽間ドライブで注意すべきポイント
札幌から小樽へのドライブを安全に楽しむための注意点をご紹介します。
まず「季節による道路状況の変化」は特に重要です。冬季(11月〜4月)は路面凍結や吹雪による視界不良に注意が必要です。
「急な天候変化」も北海道の特徴で、特に海岸線を走る国道5号線は霧が発生しやすく、視界が悪化することがあります。
「野生動物の飛び出し」にも注意が必要です。特に夜間は、エゾシカなどの野生動物が道路に飛び出すことがあります。
「ガソリンスタンドの位置確認」も大切で、特に夜間は営業しているスタンドが限られるため、事前に給油しておくことをおすすめします。
「観光シーズンの交通渋滞」も考慮すべきポイントです。GWや夏休み、紅葉シーズンは小樽市内や高速道路の出入口が混雑します。
「工事による通行規制」も時期によってあるため、事前に道路情報をチェックすることをおすすめします。
安全で快適なドライブのためには、余裕を持ったスケジュールと事前の情報収集が大切です。
ドライブの前に確認したい情報と準備
札幌から小樽へのドライブを計画する際に、事前に確認しておきたい情報と準備をまとめました。
「最新の道路情報」は北海道道路情報総合案内(北海道地区道路情報)や日本道路交通情報センターのウェブサイトでチェックできます。
「天気予報」も重要で、特に冬季や春秋の変わり目は急な天候変化に備えましょう。
「観光スポットの営業時間」は季節や曜日によって変動することがあるため、事前に調べておくと安心です。
「駐車場の混雑状況」は観光シーズンには特に重要です。小樽市の公式観光サイトなどで最新情報を確認しましょう。
「緊急時の連絡先」として、JAFや保険会社の連絡先、近隣の病院情報などをメモしておくと安心です。
「車両の点検」も出発前に忘れずに。特にオイル、タイヤ、ワイパー、ライトなどの確認は安全運転の基本です。
「カーナビの更新」も大切で、最新の道路情報がナビに反映されているか確認しましょう。
これらの準備をしっかり行うことで、より安全で快適なドライブを楽しむことができます。
小樽観光のモデルコース
小樽に到着したら、効率よく観光を楽しむためのモデルコースをご紹介します。
午前中は「小樽運河」からスタート。朝は比較的観光客が少なく、ゆっくりと写真撮影も楽しめます。その後、隣接する「運河プラザ」で小樽の歴史を学ぶのもおすすめです。
続いて「堺町通り」を散策。ガラス工芸店や和洋菓子店が立ち並び、お土産探しに最適です。特に「北一硝子」や「オルゴール堂」は人気スポットです。
お昼は「小樽の寿司」など、地元グルメを堪能。「小樽ビール」と一緒に楽しむのもおすすめです。
午後は「小樽市総合博物館(本館)」で小樽の歴史と鉄道の歴史を学んだり、「小樽天狗山」に登ってパノラマ風景を楽しんだりするのがおすすめです。
夕方〜夜は再び「小樽運河」へ。ライトアップされた幻想的な風景は昼間とはまた違った魅力があります。
滞在時間にもよりますが、小樽の主要観光スポットは徒歩や市内循環バスでコンパクトに回ることができます。車は駐車場に停めて、小樽の街並みをゆっくり歩いて楽しむのがおすすめです。
まとめ:札幌から小樽へのドライブを最大限楽しむポイント
札幌から小樽へのドライブは、北海道観光の王道ルートとして人気があります。
最短ルートなら札樽自動車道を利用して約40分、景色を楽しむなら国道5号線沿いに海岸線を走るルートがおすすめです。
小樽到着後は、運河エリアを中心に観光スポットが集中しているため、車は適切な駐車場に停めて徒歩で散策するのが効率的です。
季節によって異なる魅力があり、春の新緑、夏の爽やかな海風、秋の紅葉、冬の雪景色と、訪れる時期によって全く違った風景に出会えます。
ただし、特に冬季は道路状況や天候に注意が必要で、安全運転を第一に考えることが大切です。
事前準備をしっかり行い、余裕のあるスケジュールを立てることで、札幌と小樽の両方の魅力を満喫できる素晴らしいドライブ旅となるでしょう。