タイヤチェーンで冬の運転を安全に!スタッドレスとの違いを徹底解説

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タイヤチェーン

冬の雪道や凍った道を車で走るとき、みなさんはどんな準備をしていますか?スタッドレスタイヤに履き替える人もいれば、タイヤチェーンを用意する人もいるでしょう。でも、「チェーンがあればスタッドレスはいらないの?」「金属製と非金属製はどっちがいいの?」など、迷うことも多いですよね。

この記事では、タイヤチェーンの基本から選び方まで、わかりやすく解説します。冬の安全運転のために、ぜひ参考にしてください。

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目次

タイヤチェーンとスタッドレスタイヤの違い

タイヤチェーンは、雪道や凍った路面でタイヤが滑らないように装着する道具です。一方、スタッドレスタイヤは冬用の特別なタイヤで、柔らかいゴムと深い溝で雪道に対応します。

タイヤチェーンの特徴

  • 新雪や凍結したアイスバーンで高いグリップ力を発揮
  • 必要なときだけ装着できる
  • 価格が安い(3,000円程度から購入可能)
  • コンパクトに収納できる

スタッドレスタイヤの特徴

  • 一度装着すれば脱着不要
  • 踏み固められた雪道に強い
  • 舗装路でも快適に走行可能
  • 振動や騒音が少ない

結論から言うと、チェーンだけで冬を乗り切るのはおすすめできません。雪道ではチェーンの方が性能は高いですが、乾いた道路では走れないからです。基本はスタッドレスタイヤを装着し、特に厳しい条件のときにチェーンを併用するのがベストです。

チェーンがあればスタッドレスはいらない?

答えは「いいえ」です。タイヤチェーンには大きな弱点があります。

チェーンの弱点

  1. 乾いた道路を走れない – アスファルトとの摩擦でチェーンが切れてしまいます
  2. 取り付けが大変 – 寒い中での作業は慣れていないと時間がかかります
  3. 乗り心地が悪い – 振動や騒音が大きくなります
  4. 速度制限がある – 金属製は時速30~50km、非金属製でも時速50km程度が上限です

スタッドレスタイヤなら、雪が降っても降らなくても、一度装着すれば春まで使い続けられます。毎日の通勤や買い物で車を使う人には、スタッドレスタイヤの方が便利です。

ただし、年に1~2回程度しか雪道を走らない地域にお住まいの方で、緊急時の備えとして持っておきたい場合は、チェーンだけを車に常備しておくという選択肢もあります。

金属製と非金属製はどちらが良い?

タイヤチェーンには金属製と非金属製があり、それぞれに長所と短所があります。

金属製チェーン

  • 長所:価格が安い、凍結路で最強のグリップ力、コンパクト
  • 短所:騒音や振動が大きい、乾いた道で切れやすい、装着に手間がかかる

非金属製チェーン

  • 長所:振動や騒音が少ない、装着が簡単、乾いた道でも比較的切れにくい
  • 短所:金属製より高価、収納スペースが必要、経年劣化する(製造から5年程度)

年に数回しか雪道を走らない人や、緊急用として車に積んでおきたい人には、安くてコンパクトな金属製がおすすめです。一方、冬のレジャーで山道を走る機会が多い人には、乗り心地の良い非金属製が向いています。

また、近年は布製のタイヤチェーンも登場しています。布製は装着が最も簡単で軽量ですが、耐久性が低く長距離走行には向いていません。あくまで緊急時の短距離用と考えましょう。

冬タイヤとチェーンどちらが良い?

「冬タイヤ」とはスタッドレスタイヤのことです。結論としては、住んでいる地域や使い方によって最適な選択が変わります。

スタッドレスタイヤがおすすめの人

  • 雪が降る地域に住んでいる
  • 毎日車を使う
  • 冬の山道をよく走る

チェーンだけでも良い人

  • 年に1~2回程度しか雪道を走らない
  • 雪がほとんど降らない地域に住んでいる
  • 緊急時の備えとして持っておきたい

ただし、大雪の際には「チェーン規制」が発令されることがあります。この規制では、スタッドレスタイヤを履いていてもチェーンの装着が義務付けられます。現在、全国で13区間がチェーン規制の対象区間に指定されており、今後さらに拡大される予定です。

そのため、スタッドレスタイヤを使っている人も、万が一に備えてチェーンを車に積んでおくと安心です。特に、高速道路や山間部を走る予定がある場合は必須と言えるでしょう。

タイヤチェーンがダメな理由は?

タイヤチェーンは便利な道具ですが、使い方を間違えると危険です。

注意が必要な理由

  1. 装着が駆動輪だけ – 4本すべてに装着するスタッドレスと違い、チェーンは駆動輪(FF車なら前輪、FR車なら後輪)だけなので走行安定性が低くなります
  2. 脱着のタイミング – 雪がない道に出たらすぐに外さないと、チェーンが切れたり車が壊れたりします
  3. 装着ミス – 正しく装着しないと、走行中に外れて事故につながる危険があります
  4. 速度制限 – スピードを出しすぎるとチェーンが切れます

また、チェーンは使用後のメンテナンスも大切です。濡れたまま保管すると金属製はサビて切れやすくなり、非金属製は劣化が早まります。使用後は必ず水洗いして、よく乾燥させてから保管しましょう。


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よくある質問(FAQ)

Q1. チェーンを装着したまま高速道路を走れますか?

A. 走れますが、速度制限を守る必要があります。金属製は時速30~50km、非金属製でも時速50km程度が上限です。また、雪のない区間ではチェーンを外さなければなりません。乾いた路面でチェーンを装着したまま走行すると、チェーンが切れるだけでなく、タイヤや車体にダメージを与える危険性があります。

Q2. タイヤチェーンの寿命はどのくらいですか?

A. 金属製は適切にメンテナンス(使用後の水洗い・乾燥・防錆処理)をすれば長く使えますが、非金属製は製造から約5年が目安です。走行距離では、JASAA(日本自動車交通安全用品協会)認定品は600km以上の耐久性があります。布製チェーンはさらに耐久性が低く、使い捨てに近いと考えた方が良いでしょう。

Q3. FFとFR、どちらのタイヤにチェーンを付けますか?

A. 必ず駆動輪に装着します。FF(前輪駆動)なら前輪、FR(後輪駆動)なら後輪、4WD(四輪駆動)の場合は取扱説明書を確認してください。駆動輪以外に付けると、坂道が登れなかったり、ブレーキの効きが悪くなったりするため、非常に危険です。

Q4. チェーンの練習は必要ですか?

A. はい、絶対に必要です。雪が降ってから初めて装着しようとすると、寒さと焦りでうまくできません。購入したら、天気の良い日に自宅で一度練習しておきましょう。特に非金属製チェーンは製品によって装着方法が異なるため、取扱説明書をよく読んで実際に装着してみることが大切です。

Q5. スタッドレスタイヤを履いていればチェーン規制でも走れますか?

A. いいえ、走れません。チェーン規制が発令された区間では、スタッドレスタイヤを装着していてもタイヤチェーンの装着が義務付けられます。これは、大雪特別警報や緊急発表が行われるような異例の降雪時に実施される規制で、スタッドレスタイヤだけでは立ち往生のリスクがあるためです。山間部や高速道路を走る予定がある場合は、必ずチェーンを携行しましょう。


※この記事の情報は一般的な内容です。実際にタイヤチェーンを使用する際は、必ず製品の取扱説明書を確認し、各地域の交通規制や道路情報にも従ってください。また、冬の運転では十分な車間距離を取り、急ブレーキ・急ハンドル・急加速の「3つの急」を避けて、安全運転を心がけましょう。チェーン規制などの最新情報は、国土交通省や日本道路交通情報センター(JARTIC)の公式サイトで確認できます。

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