帯広と聞いて多くの人が思い浮かべるグルメといえば「インデアンカレー」です。地元の人たちにとってはもはや当たり前すぎる存在ですが、初めて帯広を訪れる人にとっては「一体どんなカレー?」「どこで食べられるの?」という疑問がたくさんあるはず。
この記事では、帯広のソウルフード「インデアンカレー」について、その歴史から人気の秘密、さらには「札幌にはあるの?」という多くの人が気になる疑問まで、わかりやすく解説します。
インデアンカレーってどんなお店?基本情報を知ろう
インデアンカレーは、1968年、帯広市内に1号店がオープンしたカレーショップ「インデアン」。日本全国のカレー屋を食べ歩いた創業者が、独自のレシピを生み出して開店させました。
実は正しい店名は「インディアン」ではなく「インデアン」。「インデアン」はお店を覚えてもらえるようにと、印象的な名前にしたと言います。カレーと言えばインドのイメージが強いかというチャーミングなセンス。店名を”インディアン”と勘違いされることも多いのですが、正式には「インデアン」なんです。
地元での人気ぶりは本当にすごくて、地元民の間では「カレー屋=インデアン」と言っても過言ではない人気店なんです。
インデアンカレーの歴史を知れば、もっと美味しく感じる
この店の歴史はとても深く、なんと100年以上前に遡ります。カレーショップ インデアンのルーツは古く、創業者である故・藤森熊作氏が1906年に帯広駅の待合所の営業を始めた所から始まる。待合所はやがて藤森食堂と名を改め人気を博す。
戦争で一時休業しましたが、終戦後の1946年に帯広駅の前で藤森食堂は再開される。そして現在のカレーショップの形になったのが1968年のこと。長い歴史の中で地元の人々に愛され続けてきたんですね。
「帯広で2番目に美味しい店」の心温まるコンセプト
インデアンカレーには素敵なコンセプトがあります。長年愛され続ける理由は、インデアンのコンセプトにあります。それは、「帯広で2番目に美味しい店」ということ。
なぜ2番目なのかというと、1番おいしいのは母親や妻の手料理、家庭の味だと思っているからという、とても謙虚で温かい考え方があるんです。この心遣いが、多くの人に愛される理由の一つかもしれませんね。
どんなカレーが食べられるの?メニュー情報
インデアンカレーの魅力は、シンプルながら奥深い味にあります。基本のメニューは3つのルーから選べます:
インデアンカレー(一番人気)
牛肉をふんだんに使用し、数十種類のスパイスで熟成されたカレーです。辛さも控えめでお子様から大人の方まで安心して召し上がれます。十勝の定番カレーです。
ベーシックルー
ビーフのエキスが溶け込んだルーに玉ねぎを加え、旨味と甘味をひき出したシンプルなカレーです。
野菜カレー
大ぶりなじゃがいもと人参、玉ねぎが入ったカレーです。雄大な北海道と道産子の素朴な優しさを感じさせる味です。
さらに、カツ、ハンバーグ、エビ、チキンなどのトッピングも豊富で、自分好みの一皿を作ることができます。
地元の人たちの愛され方が本当にすごい!
インデアンカレーの人気ぶりは数字で見ても圧倒的です。『インデアンカレー』は年間約300万食をも売り上げているんです!
そして特徴的なのが持ち帰り文化。インデアンでは家から鍋やタッパーを持ってきて、カレールーを購入して持ち帰ることができる。お客さんの4割はカレールーを購入するというから驚きです。
3~4割は鍋にルーを入れてもらう持ち帰り客で、一度に20食分の注文が入るのも珍しくない。これって、本当に地元の生活に根付いている証拠ですよね。
札幌にはあるの?多くの人が気になる疑問
残念ながら、インデアンカレーは札幌には店舗がありません。カレーショップチェーンの「インデアン」が札幌進出?。
短文投稿サイト「X(旧Twitter)」で過去に「インデアン札幌店計画」という書き込みが投稿され、インターネット上で話題になっている。同チェーンを運営する藤森商会(帯広市西2南11、藤森裕康社長)は「そのような計画は一切ありません」と完全否定している。
実際、インデアンは過去に札幌進出のウワサがあったのですが、「帯広から出て行ってほしくない」という声が出るほど、地元住民から高い支持を受けています。地元の人たちにとっては、帯広だけの特別なお店でいてほしいという気持ちが強いんですね。
現在は帯広市、音更町、幕別町、芽室町、釧路市で、合わせて13店舗が営業している状況で、十勝・釧路エリア限定の展開となっています。
営業時間と定休日情報
営業時間と定休日は店舗によって異なります。代表的な店舗の情報をご紹介します:
まちなか店(帯広駅から徒歩4分)
- 営業時間:11:00~21:00(L.O.20:45)
- 定休日:なし(年末年始など臨時休業あり)
エスタ帯広店(帯広駅構内)
- 営業時間:10:00~19:30(L.O.19:00)
- ※冷凍カレーのみ9:00~販売
店舗によって営業時間が異なる場合があります。例えば、東5条店、西18条店、みなみ野店などは午前10時や11時から午後9時までの営業となっています。来店前に公式サイトで最新の営業時間をご確認いただくことをおすすめします。
価格も魅力的!コスパ最高のカレー
インデアンカレーの人気の理由の一つが、リーズナブルな価格設定です。店内¥638(税込)・持ち帰り¥626(税込)・持ち帰りルー¥464(税込)という手頃な価格で、十勝産の食材をふんだんに使った本格的なカレーが味わえます。
アクセス情報:観光で訪れるなら
帯広市内だけでも複数店舗がありますが、観光で訪れるなら帯広駅より徒歩約4分の「まちなか店」が便利です。駅から近いので、電車でのアクセスも抜群ですよ。
FAQコーナー:よくある質問にお答えします
Q: インデアンカレーって辛いの?
A: 辛さも控えめでお子様から大人の方まで安心して召し上がれます。優しい味なので、辛いものが苦手な方でも大丈夫です。
Q: 持ち帰りはできる?
A: できます!地元の人は鍋やタッパーを持参してルーだけ買って帰ることも多いです。お持ち帰りカレールーの販売に際し、鍋・タッパーなどをご持参くださるのは大歓迎です。
Q: 札幌で食べられる?
A: 残念ながら札幌には店舗がありません。帯広と釧路エリア限定です。
Q: 一番人気のメニューは?
A: やっぱり「インデアンカレー」です。牛肉たっぷりで数十種類のスパイスを使った看板メニューです。
Q: 営業時間は?
A: 多くの店舗で11時から21時まで営業。年中無休の店舗がほとんどです。
Q: なぜ年間300万食も売れるの?
A: 年間300万食は、16万人強の帯広市民1人が年20食近く食べる規模。それだけ地元の人たちの生活に根付いているんです。
Q: 冷凍カレーも買える?
A: はい!冷凍カレー 1袋 550円 好評発売中!で、一部店舗で購入できます。
Q: インディアンとインデアン、どっちが正しい?
A: 正式には「インデアン」が正しい名称です。間違いやすいので注意してくださいね。
帯広を訪れた際は、ぜひこの地元のソウルフード「インデアンカレー」を味わってみてください。一度食べたら、きっとその魅力にはまること間違いなしです!
公式サイト・関連リンク
※この記事の情報は信頼できる情報源を基に作成していますが、営業時間や料金などは変更される場合があります。最新情報は公式サイトやSNSでご確認ください。