2025年6月4日から8日までの5日間、札幌の街がよさこいの鮮やかな衣装と鳴子の音色で包まれます。よさこいは、地方文化とダンスが融合した祭りです。
第34回YOSAKOIソーラン祭りは、北海道の初夏を告げる最大級のイベントです。
全国から約270チーム・約27,000人が参加し、約200万人もの観客が熱狂する祭りの魅力を、中学生にも分かりやすくご紹介します。

YOSAKOIソーラン祭りとは?
YOSAKOIソーラン祭りは、高知県の「よさこい祭り」と北海道の民謡「ソーラン節」を組み合わせた現代的なお祭りです。1992年に北海道大学の学生だった長谷川岳さんが中心となって始めました。
長谷川さんが大学2年生の時、お母さんの看病で高知県を訪れた際、本場のよさこい祭りを見て感動したことがきっかけです。「こんな素晴らしい光景を北海道でも見られたら」という思いから、学生仲間5人で実行委員会を立ち上げました。
第1回の参加は10チーム1,000人、観客は20万人でしたが、現在では約270チーム・約27,000人が参加し、約200万人が観覧する巨大イベントに成長しています。
なぜ札幌でよさこい?北海道らしい理由
多くの人が疑問に思うのが「なぜ北海道でよさこい?」ということです。実は、これには北海道らしい理由があります。
観光の空白期間を埋める
北海道では、6月上旬は雪まつりのような大きな観光イベントが少ない時期でした。一方、本州では梅雨入りのため、避暑地を求めて北海道を訪れる人が増える時期です。この絶好のタイミングに祭りを開催することで、観光客を呼び込む効果を狙いました。
北海道の気候に合わせた進化
高知のよさこいは道路を練り歩く「流し踊り」が中心ですが、札幌のYOSAKOIはステージ中心です。これは北海道の気候と深く関係しています。6月の本番に向けて練習する時期が冬なので、屋外での練習が困難です。そのため、室内で練習しやすいステージ踊りが発達しました。
開拓精神が生んだ本気度
北海道の人々のルーツは開拓民です。厳しい風雪に耐え、常に挑戦してきた精神が、祭りにも表れています。各チームの演出の凝り方や練習への本気度は、この開拓精神から生まれたものかもしれません。

2025年のよさこい開催情報
よさこい開催日程
2025年6月4日(水)~6月8日(日)の5日間
主な会場
- 大通公園西8丁目会場(メインステージ)
- 大通南北パレード会場(西5-7丁目)
- 道庁赤れんが会場
- すすきの会場
- その他、札幌市内10以上の会場
時間
- 水・木・金:18時~21時30分(大通西8丁目メインステージ)
- 土・日:10時~21時(各会場で時間が異なる)

よさこい祭りの基本ルールは2つだけ
YOSAKOIソーラン祭りには、たった2つのシンプルなルールしかありません。
- 手に鳴子を持って踊ること
- 曲にソーラン節のフレーズを入れること
この2つさえ守れば、楽曲も踊りも衣装も完全に自由です。だからこそ、各チームが独創的で個性豊かな演舞を披露できるのです。
鳴子は、もともと田畑で鳥を追い払うために使われていた道具ですが、高知のよさこい祭りで踊りに取り入れられて以来、よさこい系の祭りには欠かせない象徴となりました。
ソーラン節は北海道の漁師がニシン漁の際に歌った労働歌で、「ヤーレンソーラン♪」の掛け声で知られています。綱引きや網揚げの力強さが表現されています。
会場の楽しみ方
大通公園西8丁目会場(メインステージ)
よさこい祭りの心臓部で、オープニング、セミファイナル、ファイナルが行われます。緑豊かな公園の雰囲気を活かした開放的なステージで、最高レベルの演舞を観ることができます。
大通南北パレード会場
全長500メートルの大通りを使った迫力満点のパレードが見どころです。動きのある踊りと圧倒的なスケール感を楽しめます。桟敷席も設けられているので、ゆっくり座って観覧することもできます。
地域会場
新琴似、平岸、新さっぽろ、宮の沢など、市内各所の地域会場では、地元密着型の温かい雰囲気を味わえます。観客と踊り子の距離が近く、アットホームな雰囲気が魅力です。
ワオドリスクエア
飛び入り参加ができる特別な会場で、観客も一緒に踊りを楽しめます。祭りの熱気を肌で感じたい人におすすめです。

よさこい見どころとおすすめチーム
毎年、全国各地から実力派チームが集結します。特に注目すべきは、過去に大賞を受賞したチームや、独創的な演出で話題になるチームです。
各チームの演舞スケジュールは、コンビニで販売される公式ガイドブック(300円)で確認できます。お目当てのチームがある場合は、事前にチェックしておくことをおすすめします。
演舞は、豪華な大道具を使った壮大な演出、きらびやかな衣装、そして練り上げられたフォーメーションが特徴です。鳴子の音色と力強いソーラン節のリズムに合わせて繰り広げられる演舞は、まさに圧巻です。
よさこいを楽しむためのコツ
服装について
6月上旬の札幌は日中は暖かくても、夕方以降は急激に気温が下がります。特にメインステージでの観覧は長時間座ることになるので、厚手の上着を持参することをおすすめします。
グルメも楽しもう
会場では北海道内外の自慢のグルメが味わえるブースが設置されます。祭りの雰囲気とともに、美味しい食べ物も楽しみの一つです。
交通について
期間中は札幌市内で交通規制が行われます。公共交通機関の利用がおすすめです。地下鉄大通駅からメイン会場へは徒歩圏内です。

YOSAKOIとよさこい 英語表記の魅力
近年、「YOSAKOI」という英語表記も広く使われています。これは祭りの国際化を表しており、海外からの参加チームや観客も増加しています。SNSでも「#YOSAKOI」や「#YOSAKOIソーラン」のハッシュタグで、世界中から祭りの様子が発信されています。
英語表記を使うことで、海外の人々にも祭りの魅力が伝わりやすくなり、札幌の国際的な知名度向上にも貢献しています。

まとめ
YOSAKOIソーラン祭りは、伝統と革新が融合した現代的な祭りです。高知のよさこい文化と北海道のソーラン節が出会い、札幌の街で独自の進化を遂げました。
2025年の第34回も、きっと多くの感動と興奮を届けてくれることでしょう。鮮やかな衣装、力強い踊り、そして鳴子の美しい音色に包まれた5日間を、ぜひ体験してみてください。
札幌の初夏を彩る一大イベントで、きっと忘れられない思い出ができるはずです。
注意事項
記載している情報は2025年5月時点のものです。最新の詳細情報や変更点については、YOSAKOIソーラン祭り公式ホームページや公式SNSで必ずご確認ください。
公式サイト・SNS
🌐 公式ホームページ
YOSAKOIソーラン祭り公式サイト
https://www.yosakoi-soran.jp/
最新の開催情報、参加チーム情報、会場案内などの詳細はこちら
📱 公式SNS
Twitter(X)
@YosakoiSoranFes
リアルタイムの祭り情報や会場の様子をお届け
📖 公式ガイドブック
販売情報
- 価格:300円(税込)
- 販売場所:札幌市内の主な書店・コンビニ、全道のセイコーマート、祭り会場売店
- 電子版:Amazon Kindle(300円)
🚇 アクセス情報
地下鉄
- 南北線・東西線・東豊線「大通駅」下車 徒歩すぐ
- 南北線「すすきの駅」下車 徒歩約5分
JR
- JR「札幌駅」下車 徒歩約10分または地下鉄で大通駅へ

📞 お問い合わせ
YOSAKOIソーラン祭り組織委員会
電話:011-231-4351