北海道の雪道でスタック体験記〜知っておきたい脱出のコツと装備〜

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雪道 スタック

こんにちは、今回は北海道旅行中に経験した雪道でのスタック(立ち往生)体験と、そこから学んだ教訓をシェアします。

目次

想定外のトラブル発生

昨年2月、友人3人と札幌から小樽への日帰りドライブ。レンタカーでの北海道旅行は3回目でしたが、この日は一晩で20cm以上の新雪が積もり、いつもと様子が違いました。

小樽の観光を終え、夕方に宿泊先の札幌へ戻る途中、少し脇道に入ったところの雪道で悲劇は起きました。駐車スペースに停めようとバックした瞬間、タイヤが空回り。アクセルを踏めば踏むほど雪に埋もれていくという、まさに「スタック」状態に。

「大丈夫、すぐ脱出できるよ」

そう思っていた甘い考えは、30分後に完全に打ち砕かれました。

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道民に教わった「本当の脱出法」

必死になってスコップで雪かきをしていると、軽トラックに乗った地元の方が声をかけてくれました。

「そのやり方じゃダメだね。スタックは北海道の冬の雪道での日常だから、コツを教えるよ」

その方から教わった方法が、今でも私の雪道の運転の教訓となっています。

❄️ スタックからの正しい脱出法 ❄️

  1. まずは冷静に状況確認 パニックになってアクセルを踏み続けるのは最悪の選択。タイヤの下や周囲の雪の状態をよく見て、どう脱出するか計画を立てる。
  2. タイヤの前後の雪を徹底的に取り除く タイヤの前後50cmほどは完全に雪を取り除く。特に車体下の雪(ディファレンシャルに当たる部分)も重要。
  3. 滑り止めを使う 砂や猫砂、専用の滑り止めマットをタイヤの前に敷く。なければ、フロアマットでも代用可能。
  4. 前後に小刻みに揺する Dレンジ⇔Rレンジを交互に小刻みに切り替えて、少しずつ前後に動かす。「揺り出し法」と呼ばれる技。
  5. 脱出できたらすぐに停まらない 少し動き出しても、完全に安全な場所まで止まらずに進む。

この方法で、30分間悪戦苦闘していた私たちは、わずか5分で脱出できました。

北海道民直伝!スタック予防のための装備

雪道でのスタックの経験から、私は以下の装備を必ず車に積むようになりました:

  1. 軽量折りたたみスコップ – コンパクトで持ち運びやすく、雪かきに必須
  2. 滑り止め用の砂か猫砂 – 2kgほど用意しておくと安心
  3. スタック脱出用マット – 専用品が便利だが、厚手のゴムマットでも代用可
  4. 軍手とスパイク付き防寒ブーツ – 雪かき作業と足元の安全確保に
  5. けん引ロープ – 最終手段として

地元の方曰く「北海道では冬にスタックするのは恥ずかしくないけど、脱出の準備をしていないことは恥ずかしい」とのこと。まさに至言です。

実は怖いスタック時の「NGな行動」

経験者だからこそ言える、スタック時にやってはいけないこと:

  • 猛烈なアクセルワーク – タイヤが溶かした雪が再凍結して「アイスバーン」になる
  • 一人での無理な脱出作業 – 体力を消耗し、最悪の場合低体温症のリスクも
  • 車から離れすぎる – 吹雪の中で車を見失うことも
  • エンジンをかけっぱなしで車内待機 – 排気管が雪で塞がれていると一酸化炭素中毒の危険性あり

その後の北海道旅行での変化

この経験以降、私の北海道旅行は大きく変わりました。

  • ホテル選びは除雪状況や駐車場の立地を重視
  • レンタカーは必ず4WDかSUVを選択
  • 地元の天気予報アプリを入れ、積雪情報をチェック
  • 走行ルートは国道や主要道路を優先

スタックは「準備と心構え」で9割防げると実感しています。一方で、経験したからこそわかる雪国の美しさや、困ったときに手を差し伸べてくれる北海道の人々の温かさも、忘れられない思い出です。

まとめ:雪道スタックから学んだこと

北海道の雪道は確かに厳しいですが、正しい知識と準備があれば、それほど恐れることはありません。むしろ、雪国ならではの美しい景色や体験は、少しのリスクを補って余りある価値があります。

次回の北海道旅行では、この経験を活かして、さらに安全で楽しい雪国ドライブを楽しみたいと思います。北海道に行く予定のある方、特に雪道運転が不安な方の参考になれば幸いです。

最後に、あの日助けてくれた北海道のおじさん、本当にありがとうございました!


皆さんも雪道でのスタック体験があれば、コメント欄でシェアしてくださいね。次回は「北海道の絶景ドライブルート」についてレポートします!

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